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電子工作やってみたよ

カッコのない国

HP電卓の元となっている逆ポーランド法(RPN電卓)について子供向けに楽しく説明した絵本です。

終わりのほうに「大人のためのあとがき」がありますので、一部要約してみます。

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「コンピュータが理解しやすい言語は、人間には理解しにくく、間違えやすいのです。
そこで、まず人間が理解しやすい言語で手順を書き、それをコンピュータの理解できる言語に直すという方式が考え出されました。この翻訳プログラムがコンパイラです。
この本で取り上げた問題は、算術式や文を表す記法の間の翻訳の問題です。
演算子や動詞を最初に持ってくる記法を前置記法。
最後にもってくる記法を後置記法と呼びます。
これに対し、ふつうわたしたちが式を表すのに使っている記法は、数と数の間に演算子を持ってくるため、中置記法と呼びます。
地球上のいろいろな言語について調査した言語学者によると、動詞、主語、目的語の並べ方で存在するパターンは、次の3通りのみだったそうです。

動詞  主語  目的語    (前置記法)
主語  動詞  目的語    (中置記法)
主語  目的語 動詞     (後置記法)

これら 3つのパターンは、なんとそれぞれ前置記法、中置記法、後置記法となっています。
算術式や論理式の前置記法、と後置記法は20世紀になって、ポーランドの論理学者ルカーシェビッツからだんだんと使われるようにになりました。これに対し、日本の人々は、ずいぶん昔から後置記法的言語である日本語を話ししていたことになります。(例 2 と 3 を足す )

逆ポーランド法である後置記法 => 「何にたいしてどうする」が厳密であり解りやすい。

通常の表現方法である中置記法 => 計算記号の優先順位規則、
                  左から右への計算順番規則、
                  カッコによる優先順位の変更規則
                  上記規則があるため、とても複雑。
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以上です。
われわれ HP電卓病に感染した人間は、いまではコンピュータが自動でやってくれるコンパイルという仕事を「何としても自分でやるぞ」と頑張る ガンコじじいかもしれませんね。
この本の本文のなかに中置記法から後置記法へ自動的に変換する方法を機関車の操車場を使った上手な説明があるのでうまい絵が書けたらあとで説明してみます。

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「はじめて出会うコンピュータ科学」シリーズとして以下の8冊があります。
いまは絶版になりましたが、中古では購入できます。
1、 1と0の世界      ハードウエア編
2、 あいまいな文      自然言語編
3、 こわれている電卓    情報構造編
4、 カッコのない国     コンパイラ編
5、 どんどん出てくる絵   図形処理編
6、 山の背くらべ      アルゴリズム編
7、 終わりのない仕事    ネットワーク編
8、 人気のあるレストラン  オペレーティングシステム編

作 徳田雄洋  絵 村井宗二  岩波書店







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by telmic-gunma | 2016-09-03 14:14 | HP電卓 | Trackback | Comments(0)